●ワタシは小岩のスナックのママをしている。ばつ一の四十五歳。子供が一人。
かなり崖っぷちの人生を歩いているの。だけどワタシは思ったわ。人は一人では生きていけないと。
ワタシが彼と出会ったのは小岩のスナックをオープンしてからしばらくたってからだったわ。
その日が嵐でとても暇だった。彼はふらっと店に入ってきた。嵐だったからずぶ濡れだった。
ワタシはびっくりしてタオルを差し出し熱燗をいれた。
彼は無言で飲んでいた。やっと落ち着いたのかぼそぼそと話始めた。彼は東北から出稼ぎに来ているとのことだった。
地元に子供と嫁を残してきたとのことだった。さみしい二人が恋仲になるのに時間はかからないかった。
彼は度々、お店にも遊びに来てくれた。しかしきまって雨のひだった。
そうやら、雨だと工事現場が休みになるらしい。ワタシはいつしか雨の日を望む様になっていた。
毎晩、酒をの皆がら、雨の夜をまっていた。ここしばらくはうらやむくらいの星空が輝いていた。
ワタシは子供のゴハンを作ってその日もスナックに出かけた。天気予報はその日も晴れだった。
しかし、転機予報とは裏腹に雲が立ち込めていた。案の定、雨が降り始めた。
今日は彼が着てくれるかな。そう思っていた。けれど彼はかなかった。
しばらく続いた雨だが彼はこなかった。彼には奥さんも子供もいる。これ以上関係が続いても仕方ない。
そう思ったのだろう。ワタシはぽっ |
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●かりあいた心の穴をごまかす術もいい歳だからわきまえているつもりだ。
だけどなかなか、今回の心の穴はうまらない。酒を飲んでも子供と遊んで居てもうまらなかたどうしてだろう。
彼は何時かまた来てくれる。そんな気がしていた。そして、ある雨のよる同じ様に彼はずぶ濡れになって彼は店に来てくれた。
彼はしばらく遠くの現場に行っていたとの、ことだった。ワタシは彼と出会ってから何かが変わった。
しかし、彼には奥さんも子供もいる。だけどこの思いは止められなかった。
こうしている間にも時間は流れていく。彼は何時かは東北の街に帰ってしまう。それも分かっていた。
だけど叶わない夢とわかっていてもワタシは夢をみてしまっていた。
だが現実は変わらない。彼は言った。年が明けたら故郷に帰るといった。それまでワタシはできる限り彼に尽くした。
彼と出会って良かったと想いたかった。ただそれだけだった。彼は心から尊敬もできた。
そして彼は帰っていった。ワタシは意外にも取り乱す事もなく涙を流すこともなくそれまでと変わらない日々をおくった。
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